とことんハムスター飼育情報
野 生
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初めてペットショップや知人のハムスターをご覧になられると、種類にもよりますが動きがゆっくりしていてとても可愛いですね。
 ハムスターを飼育されている方ならご存知だと思いますが、ハムスターは夜行性です。忌野清四郎さんの歌に「昼間のパパはちょっと違う、昼間のパパは光ってる、昼間のパパはいい汗かいてる、昼間のパパは男だぜ」と言う歌詞の部分があります。この歌詞の昼を夜中にし、パパをハムスターにおきかえると、野生のハムスターの行動に近い歌詞になります。おきかえてみますね。「夜中のハムはちょっと違う、夜中のハムは光ってる、夜中のハムはいい汗かいてる、夜中のハムは野生だぜ」です。管理人とことんも飼育するまではハムスターが、とても行動的な動物だとは思っても見ませんでした。昼間のハムスターとは別人(別ハム?)なのです。夜のハムスターの動きは素早く、回し車を回せば猛スピードで走り、目はランランと輝いています。一言で言ったら生き生きしています。「野生のハムスターってどんな暮らしをしているのか?」そんな疑問を持っている方は、是非、下記を読んでみてください。それではハムスターが野生下では、どんな暮らし方をしているのか覗いてみましょう。
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日本のハムスター?
日本にも昔から野生のハムスターの遠い親戚がいます。「とことんハムスター飼育情報」の「歴史」に出てきた約3000万年前の最も原始的なネズミのパラクリケトドンの種族にあたります。(パラクリケトドンの種族にあたるネズミは世界中にいます。)ハムスターという名前は、ペットで飼われるようになってからの世界的名称で正式な学名ではありません。例えば、柴犬やウエルシュ・コーギーを犬と呼んでいるのと同じことです。日本に昔からいるハムスターの親戚はハタネズミやスミスネズミなどネズミとして扱われています。日本では、農作物などをあらす悪者になってしまっています。ハムスターの種類を調べると○○ネズミと書いてあるハムスターもいますからハタネズミやスミスネズミをハムスターという名称で呼んでもおかしくないと思いますが、動物分類学から考えると、キヌゲネズミ亜科に含まれていないので、ハムスターの仲間とはいえないのが残念です。
生活環境
野生のハムスターは種類によって中東、ロシア、中国、ヨーロッパ、南アフリカなど生息地は地球上、広範囲に分布しています。ゴールデンハムスターがシリアのアレッポの北部、レバノン、イスラエルに生息しているように種類によって生息地はことなりますが、ハムスターの仲間は主に乾燥地帯や半乾燥地帯に住んでいます。乾燥地帯といっても砂だけの砂漠ではなく、砂漠に近い状態の場所でも背の低い草が生えている所や、半乾燥地帯の草原や背の低い樹木のあるようなところです。(岩山の斜面、ステップ、農耕地など)気候は悪く、エサとなるものも少ないなど、生活環境があまりよくないが野生のハムスターたちはたくましく生きています。乾燥地帯や半乾燥地帯は昼と夜の温度差が大きいこと、天敵から身を守るため、子育てのため、エサが少ないのでエサを蓄える貯蔵庫、越冬するために地中に巣穴を掘って暮らしています。野生のハムスターのことを知ることで、ハムスターを飼育するための役立つ情報がきっといくつかあることでしょう。 
単独行動?集団行動?
ハムスターは種類によって、単独で生活しているものとペアや親子など数匹で生活しているものがいます。単独の代表はゴールデンハムスターです。交尾の期間以外は巣穴に1匹で暮しています。オスとメスのペアも、一緒にいるのは繁殖期の時期だけで、交尾が終わるとすぐに別れてメス1匹で子育てをします。ハムスター同士がどちらかの縄張り内で出会うと激しく喧嘩しますが、どちらの縄張りでない場所で出会うと喧嘩したり、喧嘩しなかったりするようです。
巣穴
ハムスターの生息地は乾燥地や半乾燥地の寒暖の差が厳しい場所が多く、その厳しい環境で生活するため、ハムスターは温度がある程度一定に保たれている地中に、エサの貯蔵庫、寝室、そしてトイレなどいくつかの目的別の部屋をトンネルでつないだ巣穴を作って、快適な効率のよい暮らしをしています。当然、子育ても安全な巣穴の中で行います。天敵が多いハムスターは、それらの動物に見つからないように日中は巣穴にいます。天敵が入り込まないように、自分の体の幅のトンネルを掘り天敵の進入を防ぎ身を守っています。種類によって巣の大きさが違いますが、ゴールデンハムスターだと全長が約1.5〜3メートルにもなるそうです。アリの巣にも似ています。ハムスターは夜行性のため、昼間は巣穴の中でじっとしていることが多くほとんど寝ています。夜になると巣から出て餌を探したり、巣材を探したり、縄張りをパトロールしたり活動を開始します。春には新しい巣穴を掘り始めます。交尾の準備と次の冬のために。
縄張り
野生のハムスターは巣穴を中心に周りにしっかりと自分の縄張りを持っています。縄張り内には他のハムスターの侵入を許しません。縄張りに侵入された時は、進入したハムスターに襲いかかり激しい争いになります。ただ、縄張りを越えた他のハムスターと共有している行動範囲では縄張り意識を持たないそうです。縄張りを超えた行動範囲をホームレンジといいます。ホームレンジまでエサを探しに出かけます。縄張りの範囲やホームレンジの範囲はハムスターの種類や個体によって違います。飼育の本にはゴールデンハムスターのホームレンジだと思いますが、巣を中心とした10〜15メートルの円状で説明されてます。ハムスターの種類の中で、特にジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターはたくさん歩き回ります。一晩のうちに何キロも走り回ることもあるそうです。見つけたエサや巣材は頬袋に入れて巣穴に持ち帰ります。繁殖期には繁殖する相手を探したりもします。 夜明け頃に縄張りをパトロールしてから巣に戻ります。飼育では狭い所に閉じ込めている状態なので、飼育ケージなどの住み家には、回し車を入れて運動不足やストレス解消させてあげましょう。とても喜びます。
天敵
小さなハムスターやネズミ類は天敵が多く、天敵に捕まれば補食されてしまいます。弱肉強食の自然界では弱い動物です。(ハムスターも自分より弱い昆虫やトカゲなどを捕食しています。)巣穴の外には沢山の天敵がいます。ハムスターを襲う動物は多い。飼育しているハムスターに声をかけるとよく後ろ足で立ちます。それは、こちらの様子を目や耳で遠くまで見よう、聞こうとして警戒しているためです。それから、敵に自分を大きく見せようとしているのかもしれません。ハムスターの天敵は、ハムスターの住んでいる地域によって違ってきますが、一般的に肉食の鳥や獣です。ハムスターを捕まえて食べたりしませんが、環境を悪化させたり、開拓したりする人間もハムスターの天敵といってよいでしょう。(人間は野生のすべての動物たちの天敵かもしれません。)ハムスターにとって夜は昼よりも天敵に襲われる危険が少ないですが、それでも、ハムスターと同じ夜行性の肉食動物に狙われています。自然界では弱い生物や強くても赤ちゃんや子供のとき、沢山食べられてしまう生物は、繁殖力に優れ、子孫を残そうと沢山の卵や赤ちゃんを産みます。ハムスターも動物の中では、良く妊娠し、多くの赤ちゃんを産みます。もし、天敵にまったく襲われることなく食料不足にならなければ「ネズミ算式」に増えるでしょう。
食料
乾燥地帯や半乾燥地帯で生活する野生のハムスターは粗食で雑食です。草・草の茎・植物の根・植物の実や種子・昆虫・自分より小さな動物まで食べます。荒地で生活しているのでエサになるものが少なく、そのために長距離を移動するとも言われています。集めたエサは頬袋に入れて巣穴に持ち帰り貯蔵します。水分は食べ物から取ったり、草についた水滴を飲みます。
野生下での食生活の四季
春には長い越冬も終わり、植物の新芽やまだ少ない昆虫や小動物をエサに繁殖に備え沢山食べます。夏には植物の葉、茎、根と春より多くなった昆虫を食べます。暑さが苦手で巣穴でじっとしていることもあります。秋には植物の実や種、昆虫、小動物などやがて来る冬のために良く食べ体力と脂肪を体に付けます。巣穴に頬袋を使って植物の実や種をせっせと運び貯蔵してゆきます。冬には秋にたくさん貯蔵した食料を少しずつ食べて越冬します。
野生での食生活を参考に
実際に与えてみるとわかりますが、あらゆる穀物や昆虫を食べます。試しにペットショップで市販されているミルワームやコオロギを与えてみましょう。ハムスターはとても喜んで食べるでしょう。飼主の目の前で食べない場合もありますが、そのまま入れておくと朝には虫がいなくなっているでしょう。ペットのハムスターは食生活が良いので、わざわざ虫を食べないハムスターもいるかもしれません。
生息数
野生のゴールデンハムスターは国際自然保護連合の「レッドリスト」で絶滅危惧種に指定されているほど将来が心配な存在。野生のゴールデンハムスターは、近年、激減しているそうです。
四季
寒い冬になると出入り口をふさぎエネルギーの消耗を防ぐために、気温が摂氏5度以下になると体温と心拍数を下げて擬似冬眠します。ハムスターの冬眠は擬似冬眠と言われるもので、眠りが浅くときどき起きて秋の頃に蓄えておいた食料を食べたり、排泄をしたりして春を待ちます。カエルやカメの何も食べたりしないで春まで眠り続ける冬眠とは違います。また、暑さが厳しい地域に生息しているハムスターは、夏眠をして夏を乗りきることがあるそうです。
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