とことんハムスター飼育情報
口と歯の病気
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 ハムスターはケージの金網や固いおもちゃをかじることを好みます。ハムスターによっては金網状の飼育ケージを外に出たいなどのため、頻繁にかじるハムスターがいます。頻繁にかじり過ぎると唇や歯茎などに傷を作ってしまったり、鼻の周りの毛が薄くなったりしてしまいます。飼育ケージ内がとても汚れていたりすると、そこからばい菌が入り込み歯肉炎や口内炎になって独特の口臭になったり、歯茎からの出血や、固い物が食べれないといった症状が起こります。また、ハムスターの歯は一生伸び続けるため、かじり木などを入れてハムスターにかじらせ、伸び続ける前歯をすり減らすようにしてあげましょう。
 歯が伸び続けると口の内側に歯が当たり傷がついたり、そこからバイ菌が入り化膿したりするとエサが食べれなくなり衰弱してしまいます。金網状のケージなどを咬んだために前歯が折れたりすると、不正咬合(ふせいこうごう)になり結果的に咬み合せできなくなります。この場合も口の内側を傷つけたりして膿をもってしまったり、折れた歯の神経からバイ菌が入り歯が死んでしまったり、歯のつけ根にバイ菌がまわり大変なことになったりして、エサが食べずらくなり衰弱してしまいます。何年も前のコマーシャルではありませんが、「ハムスターは歯が命です。」
不正咬合(ふせいこうごう)  病気・ケガ早見表へ戻る
原因
 ハムスターの歯は全部で16本あります。ハムスターの特徴である前歯は上下2本ずつの合計4本で一生伸び続けます。固い物を食べたりかじったりすることで、伸び続ける前歯を擦り減らすことができます。ところが前歯が何かの原因で歯が磨り減らなくなると、歯が伸びて咬み合わせることができなくなります。この咬み合わせができない状態のことを不正咬合と言います。
 症状としては、口が完全に閉まらずにヨダレを垂らしたり、食べたくても咬み合わせが悪く結果的に食べる量が減りやせ細ったり、前歯の伸びた歯が口の内側に突き刺さったり、傷つけたりして食べ物が咬めなくなってしまいます。原因の1つは遺伝的なもので、生まれつき上顎と下顎の長さが違うときなどに起こります。その他、環境的な原因でケージの金網をかじり過ぎて歯根膜(骨と歯の間にある膜)が炎症を起こしたり、膜全体がゆるみ歯の生えてくる向きが変わったりすることで歯の咬み合わせが悪くなったり、ケージの金網をかじり歯が折れ咬み合わせができなくなり結果的に不正咬合になってしまうことがあります。
治療
 動物病院で伸びた歯や長い方の歯を切ってもらいます。歯根膜が炎症を起こしたりして膜全体がゆるみ、歯の生えてくる向きが根本的に変わってしまうなど症状が重い場合は、定期的にカットしてもらうことが必要になります。
予防
 いつでも前歯を磨り減らすような環境作りを心がけましょう。固いエサやかじり木、小枝などを与えましょう。金網状の飼育ケージの金網を頻繁に咬むハムスターなら思い切って、飼育ケージを水槽などに替えてしまいましょう。
歯周病(ししゅうびょう)
原因
 歯周病は、歯と歯ぐきの周りで起こる病気のことを指します。歯肉炎や口内炎、虫歯、歯髄炎(しずいえん)などの病気は歯周病と言うことになります。まず、虫歯は炭水化物や糖類の取り過ぎなどによって起こります。歯肉炎や口内炎は独特の口臭を発生させたり、歯ぐきからの出血、固いエサが食べられないといった症状が起こります。原因としては、ハムスターは飼育ケージの金網や固いおもちゃなどをかじることを好み、頻繁に金網などをかじり過ぎると唇や歯ぐきなどに傷ができ、飼育ケージ内が汚れていたりすると、その傷口からバイ菌が侵入して起こります。金網状の飼育ケージの金網を頻繁にかじり傷口ができることもそうですが、金網などを頻繁にかじることで歯が折れてしまった時は十分に注意が必要です。折れた歯によって外に出されてしまった神経や血管などからバイ菌が侵入してしまうと歯髄炎を起こしてしまう危険があります。歯髄炎になると歯が死んだ状態になりますのでその歯はもう伸びなくなります。炎症などを起こしている場合には歯を抜くことになります。歯髄炎をほっといたり、気がつかなかったりすると更に病状も悪くなり、歯髄炎が歯の歯根にまで悪影響を及ぼします。ハムスターの歯は長く、上の前歯は目の近く、下の奥歯だと顎の近くまで伸びています。バイ菌がそこまで侵入し、炎症が起きてしまうと、下の奥歯なら顎に腫瘍が出来たり、上の前歯なら目やにや涙目、眼球突出の原因になる場合もあります。また、歯髄炎は内耳炎や中耳炎を併発させる恐れがある他、最悪の場合は脳炎にまで進行して死亡させてしまうこともあります。
治療
 歯周病とは、歯と歯ぐき周辺にみられる病気を指しますので、歯周病はその内容によって治療法も違ってきます。口内炎や歯肉炎などの場合は抗生物質で炎症をおさえます。目の近くまでバイ菌が侵入し膿を持ち眼球突出などになっている場合は、眼球の奥の膿を取り除くため外科的な処置が必要になります。抜歯の場合は全身麻酔をして行います。
応急処置
 飼主には応急処置は無理なので、できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげましょう。
予防
 金網状の飼育ケージの金網などを頻繁にかじるようならば、おもいきって金網状の飼育ケージを水槽に替えてしまいましょう。固い遊具も頻繁にかじるようなら違う物に交換したり取り除きましょう。虫歯にさせないためには炭水化物や糖分の多いエサは避け、口の内側を傷つけないためには煎餅などを割って与えないようにしましょう。とがっている部分があると危険です。
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